日本人の薬剤性肺障害 画像診断の面から

摘要

Gefitinibによる薬剤性肺障害の経験以降,本邦では,欧米に比べて重篤な薬剤性肺障害の頻度が高いことが明らかにされてきた。 この事実は,診療上において極めて重要な事実である。 この事実はまた薬剤性肺障害の発症機序や急性肺障害の発症磯序を考える上でも極めて興味深い事実である.診療の実際にあたっては,本邦では,いくつかの薬剤において重篤な薬剤性肺障害の頻度が高い事実は忘れてはならず,薬剤性肺障害は,常に鑑別疾患として考慮さるべき必要がある。