活動期遠位型潰瘍性大腸炎に対する経口メサラジン（ペンタサ錠）1日4g4週間投与の有効性 臨床所見，粘膜所見による評価

摘要

ヨーロッパのECCOガイドラインゃァメリ 力のACGガイドライン2)における軽?中等症 活動期潰瘍性大腸炎に対するメサラジンの位 置付けは，例えば直腸炎型潰瘍性大腸炎（以 下，直腸炎）には坐剤が，また左側大腸炎型 潰瘍性大腸炎（以下，左側大腸炎）には注腸 剤が推奨されているように，各メサラジン製 剤の大腸到達範囲に合わせて具体的に記述さ れている。一方，本邦における潰瘍性大腸炎 治療指針3)では，直腸炎に対するメサラジン製 剤として経口剤と局所製剤が並列に記載され ており，治療薬剤の選択にあたっては医師の 知識や経験が大きく影響すると考えられる。