抗ヒスタミン薬の新分類：Not Impairing anti-Histamine（NIaH）とImpairing anti-Histamlne（IaH）

摘要

現在，抗ヒスタミン薬は鼻アレルギー（花粉症），蕁麻疹，アトピー性皮膚炎などの治療を目的に，OTC薬及び医療用医薬品として広く臨床応用されている．本邦でも非常に服用機会の多い薬剤群の一つである．しかし，この抗ヒスタミン薬の多くは中枢抑制作用を伴うことから，思わぬ危険を生む可能性が指摘されている．また，処方薬だけでなくOTC薬として発売されている総合感冒薬にも，中枢抑制作用の強い抗ヒスタミン薬が含有されているので，中枢抑制作用によるリスクを抱える患者はアレルギー疾患患者だけではない．