薬剤師によるCSIIの導入継続指導の実践と新たな血糖変動指標の検討

摘要

1型糖尿病治療における持続皮下ィンスリン注人療法(continuous subcutaneous insulin infusion,以下CSII)は，欧米を中心に普及し てきている。米国におけるCSIIは，十分な血 糖コントロールができない，暁現象が認めら れる，日常の血糖変動が激しいといった症例 のほか多くの症例に対して適応があり1)，1型 糖尿病治療のみではなく ，メ型糖尿病治療に おいても導入される機会が増えている。2007 年時点で.米国でのCSII実施症例は37万5000 人に増加したが，日本ではまだ3000-4000人 程度2>と普及が進んでいない状況にあった。 しかし2012年4月の診療報酬改定に伴い，新 たにインスリンポンプが日本市場でも販売されており，今後CSIIを導入する医療機関は増えていくと思われる。