前立腺肥大症に伴う下部尿路症状に対するナフトビジル（フリバス~R錠）の臨床的検討

摘要

ナフトビジルの使用実態下におけるIPSS，QOL indexおよび尿流測定による有効性と安全性を検討するために特別調査を実施した。 前立腺肥大症に伴う下部尿路症状（LUTS）を訴える患者で，中等症または重症の患者を調査の対象にした。 本剤投与前，投与2週後，および4週後または6週後にIPSS，QOLindexおよびQmaxの各項目を評価し（727例），前立腺肥大症に伴う下部尿路症状に対して有効であることが確認された。 また本剤はこれらの評価項目に対して2週目より改善を示し，比較的早期より有効であることが確認された。 本剤投与前の夜間排尿回数別の解析では，いずれの症例（回数）群においても夜間排尿回数は減少した。 安全性については，重篤な副作用は認められなかった。 ナフトビジルは前立腺肥大症に伴う下部尿路症状に対する効果と安全性の面でバランスの取れた薬剤であることが示唆された。