関節リゥマチ患者の生物学的製剤自己注射に対する意識と， 自己注射補助具ヒユーブラスまの使用満足度に関する調査

摘要

目的：関節リゥマチ（rheumatoid arthritis ；RA)患者の生物学的製剤の自己注射に対 する意識と自己注射補助具ヒユープラスN?の使用満足度を調査した。対象と方法：当院に通院し過去に生物学的製剤の自己注射を行っていなレゝRA患者60名を 対象とした。患者用ヒュミラ?自己注射練習用キットによる模擬体験を実施，その後ヒユミ ラ自己注射の補助具であるヒユープラスNを使用して模擬体験を実施し自己記入方式によ るアンケート調査を行った。結果：自己注射を医師より勧められた場合には，66.7%の患者が不安で自己注射をしたくないと答え，その傾向は女性に多くみられた。ヒュミラ自己注射練習用キットによる模擬 体験後は多くの患者が「失敗しそう」「痛そう丄「怖い」「針が苦手」「面倒」などを訴 えていた。しかしヒュ一プラスNを使用した模擬体験後の意識調査では，これらの不安は 減少しており，手の関節機能障害の強い患者でもスムーズに使用できるようになつていた。結論：自己注射製剤は患者のライフサイクルに合わせた用法が可能である一方，アドヒ ァランスの問題や恐怖感，不安感なども存在する。自己注射補助具であるヒユープラスN は患者の自己注射に対する様々な不安を解消するための有用な手段の1つであった。