当院における肝癌患者10年生存率の臨床的検討

摘要

1985年4月より1993年4月まで8年間で当院において肝癌と診断され治療された患者のうち，10年生存が得られた8例につき検討を行った。 10年生存者8名中，男性6名，女性2名。 平均年齢は57．25歳であった0初回治療時肝機能は8名ともChild-Pugh Aであった。 7例が単発で平均腫瘍径2．7cm，1例が多区域にわたる多発性肝癌で最大腫瘍径は2．5cmであった。