Parkinson病に対する神経細胞移植

摘要

高齢化時代を迎えるにあたり，Parkinson病 の有病率も上がりつつある.Parkinson病の標 準治療は内服治療である.内服治療は治療開 始時には非常に有効であり，多くの患者がそ の恩恵を受けている.しかし，罹病期間が長 期に及ぶと病気の進行とともに残存するドパ ミン神経の数は減少していく.そうなると薬 の増量を余儀なくされ，多くの場合，副作用 が出現する.ついには疾患のコントロールが 内服治療だけでは困難となり，患者のQOLは著しく低下する.