大豆タンパク質含有豆乳の過剰摂取における安全性の検討

摘要

大豆タンパク質含有豆乳の過剰摂取における安全性を検討するため,標準摂取量の3倍塞(200mLあたり大豆タンパク質6.9g倉有を1日600mL) 4週間連続摂取による,二重盲検プラセボ対照比較試験を実施した。 対象は,空腹時総コレステロール値が180-260mg/dLの正常値者および軽度高コレステロール血症着で,血清脂質に影響を与える医薬品の投与を受けていない者とした(被験食群21名:総コレステロール値=217.0±24.0mg/dL,プラセボ食群21名:総コレステロール値=214.6±22.7mg/dL)。 その結果,血液検査,理学検査および医師の問診において,被験食と因果関係のある有害事象の発生は認められなかった。 また,摂取開始日の総コレステロール値が220mg/dL以上を示した者を解析の対象とした場合,被験食群の摂取4週間後で総コレステロール,LDL-コレステロールおよびアポタンパクBの有意な低下が認められた。 以上の結果から,本試験に用いた大豆タンパク質含有豆乳が,過剰摂取において高い安全性を有し,かつ,血清コレステロール値の改善作用を有する可能性が明らかとなった。