無治療女性過活動勝胱患者におけるイミグフェナシンの効果発現時期と有効性·安全性に関する検討

摘要

2002年の国際尿禁制学会により制定された過活動膀胱（overactive bladder：OAB）という新たな疾患概念により，泌尿器科専門医のみではなく一般医も蓄尿障害の診療に携わる機会が増えている。 過活動膀胱とは尿意切迫感（急におこる，抑えられないような強い尿意で我慢することが困難な愁訴）を必須とし，通常は昼間頻尿および夜間頻尿を伴い，切迫性尿失禁（尿意切迫感と同時または直後に不随意尿が漏れるという愁訴）は伴っても伴わなくてもいいという状態であり，患者のQOLを大きく低下させることがわかっている。