Narrow-band imaging併用胃拡大内視鏡による 早期胃癌診断におけるブレークスルー

摘要

20世紀に開発された色素内視鏡により早期胃 癌の内視鏡診断法はほぼ確立された.しかし，微 小癌や表面平坦(0-IIb)型早期胃癌は，限局し た慢性胃炎との鑑別診断が困難であり，従来の色 素内視鏡診断の限界であった21世紀に入り， 筆者は毛細血管レベルまで観察が可能な胃拡大内 視鏡観察法を開発し臨床に応用した.そして， 正常胃粘膜の拡大内視鏡像を明らかにし,ま た，早期胃癌に特徴的な拡大内視鏡像を発見し世界に先駆けて報告した