新規治療の現状：プロテアーゼ阻害剤

摘要

C型慢性肝炎に対する治療法はペグインターフェロン（PEG－IFN）とリバピリン（RBV）併用療法の登場により飛躍的に治療効果の改善をみた．従来genotype1型の高ウイルス量症例に対するsustained virological response（SVR）率は，インターフェロン単独6カ月投与で5～8％，インターフェロンとRBVの併用6カ月投与で20％であった．そして現在のPEG－IFNとRBVの48週間の併用療法では約50％のSVR率が得られている．さらに，genotype2型の高ウイルス量症例に対するPEG-IFNとRBV併用24週間投与のSVR率は約85％と，高率にウイルスの消失を認めている．