医療事故被害者からみた真相究明のあるべき姿

摘要

"医療事故被害者は「医療は100％」という誤解に基づき．医師や病院を非難する"という言説がある．しかし，果たしてほんとうにそうだろうか．大淀病院事件と大野病院事件の遺族は．事故直後の病院側の対応に納得していない．両者のケースを考察してわかることば．患者側が求める"真相究明"と医療者が考える"真相究肝，にはスレがあるらしいということである．患者側は医学的な妥当性たけでなく，事故に至るまでのフロセスにある詳細な"事実"を知リたいと思っている．その"思い"に医療者側が応えられなかった場合に．患者側は裁判に訴えるしか道かなくなる．医療者か"真相究明"を求める患者側に向き合うには大変な労力か必要だろう．しかし．両者ともに望まない裁判を回避するためには，患者側と医療者か粘リ強く"対話"を続けるにはどうすればよいか，知恵を絞るべき時期に来ているのではないだろうか．