ビルダグリブチンの血糖日内変動是正効果の検討

摘要

糖尿病細小血管ならびに大血管合併症の発症およ び進展を阻止?予防する上で，血糖値を適切にコントロールすることは重要である1)。HbAlc値は血糖 値の平均をよく反映することから，これまで HbAlc値を治療マーカーとして糖尿病治療が行わ れてきた2'。しかしながら，大規模疫学研究ゃ大規 模臨床試験から，平均血糖値あるいは空腹時血糖値 よりも，食後高血糖値が大血管合併症の独立危険因 子であることが明らかになってきたき。このこと から，HbAlc値，空腹時血糖値，食後血糖値のす ベての治療指標を改善することが重要で，とりわけ 食後血糖の上昇を抑え血糖の日内変動を安定化させることが重要であると考えられる。