PETで陽性を示した有茎性巨大尖圭コンジロ^'マの1例

摘要

要約70歳，女性.20年ほど前から左大陰唇に結節が生じ，徐々に増大してきた.初診時，左大陰唇に径3x3x5 cm大の淡紅色?淡黄色，有茎性，乳頭状の特異的な形態を示す腫瘤が認められた.PET検査でSUVmai6.6と高値を示した.基部より数mm離して外科的に切除し，病理組織学的に検討した結果，巨大尖圭コンジロ一マと診断した.術後10か月経過したが再発は認めていない.通常の尖圭コンジロ一マに比べ，巨大化する症例ではより高齢発症の傾向が認められる.巨大化の要因としては，下痢などの慢性の刺激，不潔な衛生状態，免疫抑制状態などが挙げられる.