関節リウマチ

摘要

関節リウマチ(RA)の診断と治療は大きな変貌を遂げた.検査法でもかつてのRF, RAPAに加え,CCP抗体やMMP-3が測定できるようになった.治療法では従来のDMARDsが見直され, MTXが治療の中心に位置つけられた.さらにインブリキシマフなどの新しい薬剤が臨床で使用できるようになり,RAの治療は大きな発展を遂げている.しかし, RA患者が多様なストレスにさらされていることには変わりがない.新しい治療に関して,新しい不安が生じるといっても過言ではない.疼痛対策の比率は減少したが,家庭や仕事の問題は継続しており, RA悪者におけるQOLの問題は常に心身医学的に重要である,また. RA悪者ではうつ状態もよく合併するために.患者が適切にストレス対処行動をとれるようなアドバイスも有効であろう.RA患者に対しても,Bio-Psycho-Socio-の観点からの全人的医療が必要である.