臨床経験　重症肺炎における凝固異常肝炎症反応マーカーとしての凝周因子-

摘要

重症肺炎の重症度評価,予後評価の指標として凝固系マーカーに着目し測定を行った．CRPはFib（r＝0．85959，P＜0．01）．AT3（r＝0．39436，P＜0?05），APTT（r＝0．40921p＜0．05）と有意な相関を認め，FDP,D-dimer，PTとの有意な相関は認めなかった．死亡群と生存群ではAT3でのみ差を認め，そのほかの検査では生存群，死亡群の問に有意差を認めなかった．凝固因子ではAT3が炎症の程度,予後を推察するマーカーとなりうる可能性が示唆された．