過換気症候群

摘要

遇換気症候群は,ストレスが誘発する不随意性の発作的な過呼吸から,呼吸·循環·神経·消化器·精神症状をきたす病態で,器質的疾患の除外を要する.10-20代に女王発し,男女比は1:2-10で,気分障害·パニック障害など,精神疾患との関連性も高い.発作時は,呼吸の安定を図り,必要に応じて紙袋内呼吸を行うが,低酸素血症をきたす危険があり,SpO_2のモニターが望ましい.発作間欠時は,薬物療法や病態の説明を中心とした心理療法を行う.