アレルギー疾患と不登校·いじめの問題

摘要

小児期は心身が未熟，未分化であり，多彩な心身反応から心身症として現れてくる．アレルギー疾患は長い経過のなかで,発達的課題を獲得することができずに症状が悪化すると考えられている，気管支喘息とアトピー性皮膚炎の症状がいじめの対象となったり，運動誘発性喘息により運動ができないと評価されたり，長期欠席により学校不適応が悪化することがあり，対応を交流分析から解説した．アレルギー疾患で不登校の2症例を紹介した．