物忘れの得意なぇ塚恭男先生

摘要

三月八日(日),溜った仕事を片付けに車で本郷に向かう途中、神田駿河台下の三省堂書店に立ち寄った。使っていた世界史と日本史の年表がそれぞれ十年経ち、今世紀に入ってからの事項を調べるときに困ることがあり買い換えるためだ。三省堂を出て、すずらん通りからひとつ皇居側の通りに停めてある車に戻る際に,ふと東方書店に立ち寄ってみようという気になった。二〇〇一年に東大に移る前、東京医科歯科大にいた頃はお昼休みなどに食事を兼ねてこのあたりまでよく散歩をしていたが、その後はほとんど来ていない。そう離れてはいないのだが、徒歩圏内ではなくなると心理的距離は遠のくものだ。