コーチングを使った卒後教育一研修医の目標設定，中間面談，振り返り一

摘要

「コーチング」という言葉に何となく抵抗感を感じる人もいるのではないだろう力、.「それはコーチングを知らないからだ」とか「偏見だ」という意見があると思うが'そもそも筆者 自身が最初にもっていた印象である.その違和感は何なのかという議論は横に置いておく力s，筆 者が心がけていることは，「あ，いまなんかコーチングされている……」感を出さないで，いかに 自然にコーチングを教育現場に取り入れるかということである.本稿では，病院内における研修医との面談で行つている取り組みについて紹介したい.まず，初期研修医が自分自身の成長を実感するときとはどういうときだろうか？ 「揷管がうま くできた」「中心静脈ラインをとることができた」「適切な診断ができた」などいろいろあるだろつ.