日本における石綿の定義と建材等製品中の石綿含有分析の課題

摘要

石綿はいわば古典的なハザード（有害要因）で これまでに多くの研究がなされており，判明して いる事実も多い。石綿の発がんなどのリスク評価に関連する分析の代表的なものに以下の3つの領 域がある。まず私たちの身の回りの建材等の石 綿含有の有無と種類およぴ含有率を分析する建材等の石綿含有分析，これら建材から石綿が飛散 してしまつた場合に空気中の石綿濃度を測定する 気中濃度分析，さらに飛散した石綿に曝露して しまった場合の生体内，特に肺内の石綿繊維を算 定する肺内分析である。