4.腫瘍b.進行子宮預癌に対するChemoradiation療法

摘要

子宮頚癌は我が国で最も頻度の高い婦人科癌であり,罹患率は女性人口10万人に射し15人前後でここ数年推移している.子宮がん検診の普及により死亡数は年々減少しているが,日本産科婦人科学会婦人科腫瘍委員会による報告で最近10年間子宮頚癌の5年生存率はⅠ期80%,Ⅱ期60%, Ⅲ期35%, Ⅳ期10%であり,進行癌症例の治療成績は改善されていない.従来より手術可能症例に対し手術療法が治療の第一選択であり,Ⅲ,Ⅳ期の進行例や合併症を有する患者に対しては放射線療法が第一選択であった.