Gynecologic Tumor婦人科腫瘍婦人科Rare Tumorに対する化学療法子宮頸部?子宮体部小細胞癌に対する化学療法

摘要

神経内分泌腫瘍は神経内分泌細胞を起源とする腫瘍 で，気道上皮，消化管上皮，甲状腺の傍濾胞細胞など全身に発生する。病理学的にtypical carcinoid, atypical carcinoid, small cell carcinoma 、小糸田胞癌)， large cell carcinoma (大細胞癌）の四つに分類され，前二者は低悪 性度の腫瘍，後二者は極めて高悪性度の腫瘍として知ら れる1;。なかでも小細胞癌は大細胞癌よりもさらに悪性 度が高く，早期から高率にリンパ節やその他の遠隔臓器 に転移を来し，非常に予後不良である。日本産科婦人 科学会の2015年度患者年報によると子宮頸癌および子 宮体癌に占める小細胞癌の割合はそれぞれ1.3%， 0.2% で，婦人科臓器での発生は比較的まれである。