自動縫合器を利用したPPH(procedure for pro-lapse and hemorrhoids)とよばれる痔核手術は,1993年にイタリアのLongol)が始めた手技である.その有用性が報告され,本邦でも行われるようになり,当院においては1999年9月に導入してこれまで約200例の痔核症例に対して施行してきた.この手技は実際の手術内容からは,stapled anopexy,Stapled hemorrhoidectomyともよばれ,あくまでも直腸脱や痔核が対象であり,この際に用いられるcircular staplerを直腸の腫瘍性病変の切除に応用した報告はこれまでにみられない.
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