再建術式の評価に適したデジタル胃造影検査法

摘要

最近の消化器外科手術は早期癌の発見率の向上によ り，従来の根治性だけを重視した過大侵襲手術から，患者の術後QOLを重視した手術術式を選択するよう になった.術後胃の運動機能評価に関しては，食物の 貯留能（排出能），蠕動運動能，逆流防止を総合評価 する必要があり，複雑な装置が必要なく患者にとって 低侵襲である，より簡便な方法が要求される.デジタ ル画像システムを用いた消化管透視検査は放射缐被曝 を抑え，短時間に多数の撮影を可能とし，胃の蠕動運 動を捉えることが可能となった胃運動能を評価す る指標を選び，胃の運動能測定を簡易にできるガスト ログラフィンを用いた胃造影検査法を考案した.さ らに，外科医が簡便に行えるように評価をより簡便な 方法にしたので報告する.