大学病院でスパイロメトリ一が施行され， 閉塞性換気障害を認めた患者の調查と連携

摘要

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は，不可逆性の気流閉 塞を特徴とし，重症化するまで自覚症状の現われに くい全身性疾患である。WHOによると2020年にはCOPDが世界の死亡順位の第4位になると言われて いる。我が国での有病率に関しては，2001年に全 国調査されたNICE STUDYによると，40歳以上の8.6%(約530万人）と推定されている。しかしなが ら1999年の厚生労働省人口動態統計によると，実 際に治療を受けている数は約4%であり，多くの患 者が診断および治療を受けていないことが明らかに された。