一般外科領域における次世代低侵襲治療システムと教育環境

摘要

【はじめに】一般外科領域において、内視鏡外科手術の症例数は増加しているが、腹腔鏡下胆嚢摘出術導入以後20年を経ても、2次元のモニターの視覚情報へ強く依存し、かつ操作の難しい甜子を用いる難しい手術であるという二つの本質は大きく変わってはいない。我々は内視鏡外科手術の正確さと安全性を高めるアプローチとして、ロボット手術、画像誘導（ナビゲーション）手術、手術トレーニングの3者を重視し、研究開発、臨床応用、トレーニングセミナー運営を一体化して行っているので紹介する。 【ロボット手術】九州大学病院では手術支援ロボットdaVinci（Intuitive社）を2000年に導入し、臨床および訓練に使用している。 我々は医工連携研究により国産オリジナルのMRI環境下で動作する手術支援ロボットを開発し、動物実験でその有用性を検討している。