フェノール法による陥入爪治療の経験と反省

摘要

フェノール法は手技が簡便であること，二次感染や強い炎症があっても施行可能であること，手術後の患者の負担が軽いことなどの理由から一般の皮膚科医でも日常的におこなえるといわれている。 今回，当医院で施行した4例をもとに検証をおこなったので報告する。Ⅰ．方法と症例フェノール法による手術方法1％塩酸リドカインにて患祉基部に伝達麻酔を施行する。 充分な麻酔効果を確認後，エスマルヒ駆血帯を患址末梢より巻きつけ，術野から血液の排除を行う。