超音波内視鏡（EUS）検査のdigital video disc recorder（DVD－R）による動画記録の有用性に関する検討

摘要

超音波内視鏡（以下EUS）検査は消化管悪性腫瘍の深達皮診断，粘膜下腫瘍の診断はもとより，胆膵系疾患にもその有用性は多く報告されてきだ。他の画像診断機器の改良が著しい現在においてもその重要性は変わらず，第一に選択される精密検査の一つである。当科ではEUS導入当初より全例ビデオテープ（VTR）による動画記録を行い，EUS検査はそれぞれの対象疾患に対して常に一定の検査手順，Scan方法にて施行してきた。 　 近年，画像記録機器の急速なdigital化に伴い，当科では2001年5月からEUS検査にDigital video disc recorder（以下DVD－R）記録を導入した。EUS検査時のVTR記録とDVD－R記録における検査scan時間の変化に関する検討を行い，digital記録によってどのような利点がもたらされたのか考察する。