胃癌終末期癌性疼痛に対し10，000m g/日以上の大量塩酸モルヒネを必要とした1例

摘要

近年の癌終末期医療に対する認識やWHO方式癌疼痛治療法の普及努力によりモルヒネの使用が一般化してきた。 このため末期癌症例の疼痛管理は飛躍的に改善し，在宅でも疼痛から開放された日常生活を送ることが可能となってきた。 モルヒネの使用法は徐放性経口薬から開始され，経口摂取が不可能となったなら注射薬に変更されるのが一般的である。