排尿障害のケアとQOL　在宅における排尿障害のケアとQOL

摘要

医療改正による入院期間の短縮に伴い,在宅に移行する療養者が増えてきた。 排尿障害は単独に発症する場合もあるが,何らかの疾病により併発する場合も多い。そのため,排尿障害についてのアセスメントがなされないまま在宅に移行しており安易におむつやパッドを利用するに留まっていたりする。 逆に,専門的にかかわれば改善できるような症状でも,恥ずかしいという思いや,治療やケアについての情報が少ないことから,個人で悩んでいるケースも少なくない。 少なくとも,医療に従事する側が直接かかわらないにしても,専門職やかかわっていける状況にまで導入する義務や自覚は感じているべきであろう。