クローン病に対する抗サイトカイン療法

摘要

クローン病の病態には,主に粘膜固有層の単球·マクロファージが作るIL-1,IL-6, TNFa, IFNγといった炎症性サイトカインが重要な役割を果たしている.モノクロレナル抗体を用いてこれらをブロックする治療が開発され,とりわけTNFαに対するキメラ型モノクロトナル抗体インフリキシマブは大成功を収めている.使用には多少の注意が必要であるが,ステロイドより安全性が高く効果も高いことが証明されつつある.