沖縄戦後世代の栄養と予防

摘要

香川　 連載対談シリーズ「生活習慣病の現状と未来」，第21回目は琉球大学大学院保健学研究科研究科長外聞登美子先生にお越しいただき,「沖縄戦後世代の栄養と予防」というテーマでお話をお伺いいたします．沖縄は男女とも日本一の長寿を誇り，長寿世界一の日本の象徴でもあったのですが，その長寿を支えてきた沖縄の伝統食が戦後の米国統治から続く欧米の食生活によって壊れ，肥満，生活習慣病が急激に増加しました．そして短時間に「26ショック」と言われるように，全国で26位にまで男性寿命が転落してしまいました．現在，沖縄は全県を挙げ，昔の健康な指標を復活すべくいろいろな方策に取り組んでいます．外聞先生はそういう沖縄の激しい動きを体験され，そして現在生活習慣病の予防活動に携わり，ご研究を続けておられます．