食道癌患者にお|ナる 周術期リ八ビリテーションの実践

摘要

がんのリハビリテーションの内容は病期によつ て，予防的，回復的，維持的および緩和的の大きく 4つの段階に分けられる.周術期リハビリテ一 シヨンの主な目的は，術後合併症を予防し，後遺 症を最小限にしながら円滑な術後回復を図ること である食道癌に対する外科治療は，開胸ある いは胸腔鏡下に頸部?胸部?腹部の3領域に及 ぶリンパ節郭清を行い，食道を切除する術式を標 準手術とする非常に侵襲の大きな治療法であり， 手術関連死亡を抑制するためには，呼吸器合併症 の予防的.回復的リハビリテ一ションが重要であ る.また，嚥下障害の予防ならびに術後機能回復 を図る回復的リハビリテーションも重要となる.