胸膜と横隔膜に子宮内膜症を認めた再発性月経随伴性気胸の1例

摘要

経随伴性気胸は月経周期に一致して反復発症する気胸を総称し，比較的まれな疾患である．横隔膜を好発部位とするが，今回，横隔膜および肺胸膜に内膜症を認め，術後気漏が遷延しホルモン療法により改善した症例を経験した．本症の発生機序，治療法を考えるうえで貴重な1例と思われ文献的考察を加え報告する．