整形外科医の視点でみる関節リゥマチ診療連携のすすめ

摘要

この15年あまりで関節リウマチ（rheumatoid arthritis ：RA)の薬物療法は劇的に変化した.抗悪性腫瘍薬 であったメトトレキサート（methotrexate ： MTX)の RAに対する有効性が示され，『関節リゥマチ治療にお けるメトトレキサ一ト（MTX)診療ガイドライン2011 年版』（羊土社）では，禁忌でなければアンカードラッグ として使用することがすすめられている.腫瘍壊死因子 (tumor necrosis factor ： TNF)阻害薬の関節破壊抑制 効果が明らかとなり，MTXの効果が十分でなく疾患活 動性がコントロールできなければTNF阻害薬をはじめ とする生物学的製剤（biologies ： Bio)を用いることが 一般的である.日本ではバイオシミラーを含めて8種類 のBioが使用可能であり，またタクロリムス水和物など の免疫抑制薬ゃャヌスキナーゼ阻害薬も使用可能となつ ている.