脊髄造影におけるィ才へキソールとィ才卜ロラン との有痛性筋瘙挛の比較

摘要

脊椎脊髄外科において脊髄造影の手技は不可欠であつたが,MRI?3D-MRI神経造影法（neurography)の進 歩，また身体的侵襲，合併症の点からその必要性は減少 しつつある.しかし，硬膜管内外の病変部位の描出にお ける意義はいまだ大きい.造影剤の合併症には，灼熱感ゃ血管痛などの薬剤刺入 局所のものと，瘙挛などの中枢神経系障害がある. 2007年のィォトロランの自主回収により，ィォへキ ソールを脊髄造影検査で使用しているが，下肢痛，有痛 性筋瘙挛などの合併症を少なからず経験した.本稿で は，ィォへキソール使用脊髄造影における合併症の発生 頻度について，ィォトロランと比較して報告する.