Procedure for prolapse and hemorrhoids (PPH) '用いた痔核手'

摘要

脱肛や痔核からの出血は，痔核組織を含めた粘 膜下層にある平滑筋や弾性結合組織からなる肛門 クッションが肛門管外に滑脱することにより起こ る症状である。肛門クッションの滑脱をなくし 元の解剖学的位置に戻せば，痔核組織の腫脹?充 血がなくなり痔核の症状も消失するとの考えから，1993年にイタリアのLongoにより自動縫合 器を用いて下部直腸粘膜を環状切除縫合すること によって肛門クッションを吊り上げ固定する術式 が開発された。1998年に米国ジョンソン'ェン ド-ジョンソン社から自動吻合器? SDH33を改 良したPPH法専用デバイスが発売され，Longo らがそれを用いた144症例の結果を発表し欧 米を中心に盛んに行われるようになった。