寬骨臼形成不全に対する寛骨臼回転骨切り術-20年未満に人工股関節全置換術に移行する率と 20年以上経過例における変形性股関節症の進行

摘要

寛骨臼形成不全は変形性股関節症(OA)の危険因子 と報告されている.骨頭被覆改善により荷重分散す ることでOA進行を抑制し，症状改善をもたらすため， 若年者，成人ともにさまざまな段階の形成不全股の治療 に骨盤側の骨切り術が頻用されている.これらの骨 切り術の良好な成績が報告されているが，長期成績は患 者年齢，OA病期，関節適合性などに左右されると述べ られている.われわれはこれまでの報告のように 前，初期OAに対してのRAOは非常によい適応と考え てきた.