シンポジウム8-2　遺伝子改変マウス マウストランスポゾンシステムによる遺伝子改変マウス作製と解析

摘要

ゲノムシークエンスの結果,数万の遺伝子の存在が明らかになった.しかしそれらの大半は,未だに機能解明がなされていない.　 遺伝子破壊マウス(いわゆるノックアウトマウス)を作製してその表現型から遺伝子の機能を明らかにする手法は,いまや市民権を得て多くの研究者が利用している.ただノックアウトマウスは,胚性幹細胞(ES細胞)を利用して作製するが手技が煩雑で手間ひまがかかる難点がある.　 我々は,ES細胞を必要としないノックアウト作製技術であるマウストランスポゾンシステムの構築に最近成功したので報告する.