日本薬剤学会「製剤技術伝承委員会」編'製剤の達人による製剤技術の伝承'の紹介

摘要

2005年施行の薬事法大改正により，医薬品製造の 外部委受託が全面的に可能になり，新薬開発型製薬 企業による医薬品製造の外部委託が主流になったた め，製剤技術の喪失が危惧されている.この危機感 から，橋田充元薬剤学会会長の下に，学会では「製 剤の達人による製剤技術の伝承」に取り組むことに なり，第1回製剤技術伝承委員会が2006年に招集 され，中村康彦が初代委員長に推薦された.第1回 製剤技術講習会（固形製剤）が2007年3月に始ま り，現在まで500名を超える初級から中級の製剤関 係者に製剤技術を伝承してきた.また講師にも一定 以上の年齢枠はあるが，「製剤の達人」の称号が毎年 授与されている.