抗癌剤封入リポソームと電気的手法を用いた乳癌治療法の開発

摘要

近年、リポソームを用いた癌治療が注目されており、欧米ではドキソルビシンが内封されたリポソーム製剤が上市されている。 癌の新生血管は間隙のある不完全な構造をしているため、200nm以下のリポソームは間隙を通過して癌に到達しやすい性質を持つ。 更に、痛の内部はリンパ管が未発達であり、到達したリポソームが留まりやすい環境にある。 このように適度な大きさの微粒子がガンに集積しやすい性質はenhanced permeability and retention（EPR）効果と呼ばれている。