WPTシステムの動作原理と設計理論：二周波数法と四周波数法

摘要

無線電力伝送（WPT）理論の現状を分析し，“いわゆる”磁界共鳴結合の正しい動作原理を把握する重要性を指摘した．誘導結合方式は偶奇モードの直列共振の二周波数に基づき，mid-range WPTが可能な磁界共鳴方式と呼ばれるものは偶奇モードの直列·並列共振の四周波数に基づく．これらを元に導かれる正しい等価回路を用いると設計が能率的に行える．本報の説明は最近刊行された「ワイヤレス給電技術（科学情報出版）」の分担執筆ページの内容を要約するもので，著者の見解をより深く説明した．