MIMO－TDDシステムにおける同一チャネル干渉を補償するプリコーディング方式

摘要

MIMO－OFDMをi肌、るTDD移動通信システムでは，?山．対向の送受信機において伝送路の相反性が利用でき送信側プリコーディングによる最適伝送が可能であるが，マルチセル環境で同山チャネル干渉が存在する場合には送受信機ごとに干渉信号が異なり干渉に関しては相反性が成り立たない．そこで，（i）基地局において推定した希望信号のチャネル情報と（ii）移動局から伝達された干渉と雑音の相関行列を用いて，最尤検LLlのビット誤り率岬ER）を最小化するプリコーディング方式を提案する．計算機シミュレーションにより，CIR＝10dBの条件において，従来のチャネル情報のみを用いる最小BER規範のプリコーディング方式では，BERのフロアが約10－2で発生するのに対し，提案手法ではフロアを約10▲5に下げ，BER特性を大幅に改善できることを示す．