CPW端部開放給電マイクロストリップパッチアレーアンテナの整合問題に関する検討

摘要

筆者らはこれまでマイクロ波帯で動作するアダプティブデバイスとして液晶装荷移相器を開発し，アダプティブアレーアンテナへの応用を検討している．その初期段階として，4素子でのリニアアレーアンテナに関する検討を行ったところ，20GHzにおける利得が12.8dBとなった．しかし，20GHzにおける反射損失S_(11)が最小でも-13dB程度であり，リニアアレーアンテナの構造上の理由から複数の共振点が存在してしまう．これらの問題を解決するため，コプレナー線路にショートスタブを設けることにより，インピーダンスの調整を行った．その結果，不要共振点の除去を実現し，20GHzにおける反射損失が-30dBに改善された．