有極特性を有する広帯域マイクロストリップ線路BPFの実験的検討－分布定数タップ結合共振器を用いた構成に着目して－

摘要

本研究では、両端開放型、両端接地型構成の分布定数タップ結合共振器をマイクロストリップ線路（MSL）で実現し、パラメータ変化による共振特性、特にここでは減衰極の実現周波数位置に着目して検討を行った。 さらに、それらの結果を基に、4段共振器バンドパスフィルタ（BPF）を3種類試作し、それらの伝送特性について検討を行った。 結果より、広帯域通過特性の実現とともに、通過帯域近傍の低域側と高域側に共振器の選択により減衰極実現位置の選択が可能であることを併せて確認した。