都市域建築物まわりの乱流計算の高精度化

摘要

都市域にある建築物まわりの乱流場の計算を行う場合，以下の特徴に配慮しなければならない．（1）接近する流れが粗面上の乱流境界層の特性を有する．（2）当該建築物のまわりは，別の建築物が隣接，あるいはある程度広い範囲の領域で他の建物群が存在している．本研究では，都市域に建設される建築物の強風時の耐風設計へのCFDの適用を考え，その場合に想定される乱流計算の高精度化を実現するための解析モデルについて検討し，適切な解析手法の提案を試みる．