アルゴリズムから専用LSIの仕様設計を行う補佐支援システムの構築

摘要

複雑なアルゴリズムを実装したLSIを設計する場合のハードウェア設計を補佐する支援システムを開発した。 本システムはアルゴリズムのハードウェアの実装方法検討のために、Matlab Simulinkで設計したプログラムの一部をFPGAに実装し、かつ、アルゴリズム全体に対するハードウェア実装方法の探索を支援する。 ハードウェアがFPGAでモデル化されているために、ソフトウェアのハードウェアシミュレータと比べると3～4桁高速に実行できる。 応用例として、waveletを用いた画像強調アルゴリズム全体をSimulinkで表現し、wavelet変換の一部をFPGAでモデル化し、独自のSimulink/FPGAインターフェースシステムで両者を接続してシミュレーション環境を構築した。 この結果、waveletハードウェアを含めた画像強調アルゴリズムを高速に実行することができた。