IHIにおける風力発電の現状と将来の取り組み

摘要

当社（以下IHIと記す）では、1982年に研究目的で三宅島に設置した出力100 kWの風車から数え、2003年11月現在で50基の大型風力発電設備を建設している（建設中含む：表1参照）。 1993年には、当時としては大型の300 kWピッチ制御機を開発し、電力会社に2基納入した。 この技術を基に独NORDEX社と提携し、現在はストール制御機·ピッチ制御機を取り扱っている。 IHIではその総合力を活かし、風力発電の計画から建設·運転監視·アフターサービスまでをビジネスとして展開している。 特に風車建設では、計画から土木工事·電気工事·据付·試運転までをEPC （Engineering Procurement Construction）で請負っている。 ここでは、風力発電EPCコントラクタとしてのIHIの、これまでの取り組みと今後の展開について述べる。